生存者型適正

 ゲームについて考えていて、積極性を求められるゲームが苦手だな~と思った。「マインクラフト」みたいなサンドボックス型のゲームは言うに及ばず、普通に「ELDEN RING」ぐらいのビルド(ステータス成長の選択)を迫られるぐらいでも、正直に言って面倒なので、一番面白いビルドをゲームが教えてください、という気持ちになる。

 どうしてか、ということを考えると、そもそも、自分の中にあまり欲求がない、という話になる。というか、生存欲求とかは人並み以上にあるのだが、全体として欲しいものがない。他人と比較すると、承認欲求とかあまりないな~とよく思うのだけれど、というよりは全体的に欲求が薄いようだ。食事とか風呂とか皆が好きなものも苦手だし。

 だから、好きにしてください、と言われても、特に何もしたくない、となってしまう。逆に、これとこれをしてください、そうじゃないと死にます、と言われた方がやる気がでるし、上手く乗り越えてやろうと思う。

 これ、たぶん、日常生活でも同じで。仕事とか学校とかも、結局はこれでやってるんですよ。つまり、仕事もタスクが要求されて、それを最小限のコストで上手く乗り越えるというところに全ての焦点が合っている。自身や会社の成長とか、他人との協調とか、地位の向上とか、そういうところには興味がなく、障害を上手く乗り越えることに意味を感じている。学校のテストとかも、そうやってきた。今まで、これは効率を重視していたのかと思っていたが、そうではなく、生存を重視してやってきているのだ。そこに試行錯誤がある。

 これはある意味、生存者型の性格、ということになるのかもしれない。何かを求めると、結果として破滅してしまうような環境もある。そういう極限の中で上手くやりくりするための性質が顕現している、という感じがする。問題なのは、そうなるとこの現代社会はかなりのヌルゲーであって。そこから抜け出すためにゲームをしているのかもしれない。死に対する恐怖心が人一倍強いのも、この辺にも起因している気がする。