麻枝准の新作がプレイできない寂しさ

 「ヘブンバーンズレッド」のノリについていけず、プレイできないので泣いている……マジできついんだよな。ちょっとプレイし始めると、ぶわっとしてしまって、タスクキルしてしまうレベル。プロローグから進まない。

 まあ、でも、『だーまえの真髄はPC版「智代アフター」で発揮されて、残りは惰性派』なので、正直、まあ、それでもいいかな、とも思っている。あの、人生に対する虚無さの実感と、それでも歩もうというのが最終的なテーマであって、心臓病から奇跡の復活を遂げた後は、ちょっとテーマが歪んでしまっているように感じる。まあ、僕の価値観と合わなくなった、というべきだろうが。

 なんなんだろうな、付いていけなくなったのは。

 一つに、演出がリッチになってしまった、ということが挙げられる気がする。テキストだけなら、興味がないところは適当に読めばいいし、ボイスだって、オフにしたり、スキップしたりすればよい。「ヘブンバーンズレッド」は今らしいリッチなソシャゲなので、カットインみたいなリッチな演出が入り、それがどうしてもギャグと向き合わされ、そこから目を背けたい人間にはきつい。PCでプレイする場合には、片方の画面でウェブサーフィンなどの気晴らしができるが、スマホではそれができない。

 いやーなんかきついんだよな。作っている、という感じが強くて。僕は実はお笑いもあまり好きではなく、何故かと言うと、笑わせようとして作られているものだからなんですよね。つまり、笑わなければいけないように感じるというか、どこか気まずい感じがしてしまって。それに近い気持ちになってしまう。