「劇場版 少女☆歌劇 レビュースタァライト」の感想 追補

 ちょっと、メモ代わりに感想で読み取りが不足していたことの箇条書き。3回目で確認できたことと、次に観る時に確認すべきこと。

 

 

 ふたかおのレヴューで上掛けを切ったのは、サイドミラーの欠片でした。よく見ると、鏡から(本来ならば車体につなぐための)棒が出ている。サイドミラーはすれ違った相手を確認するために後ろを見るためのものなので……

 

 競演のレヴューで、ひかりが裏方に逃げるところで、舞台裏が見えるのだけれど、魂のレヴューなどの未来で使用されるものも置いてある。

 

 ひかりがいない華恋の回想シーンでは、常に雨が降っているとのこと。確かにそうである気がする。そもそも、該当のシーンは少なく、覚えている限りでは雨だったので。

 

 クロディーヌの上掛けのボタンが最初に弾かれるところで、「展覧会の絵」のフレーズ。額が大量に降ってきていて、まさに、天堂真矢の展覧会。

 

 セクシー本堂の仏は、仏なのでフランスを指していて、クロディーヌの暗喩とも。過剰な読み取りなのか、意識しているのか微妙なラインだなーと思う。清水の舞台が先行しているはずなので。清水寺なら、千手観音で菩薩なので、自然とそうなる。まあ、クロの件も含めて清水寺にしている可能性も十分にあるが。ちなみに、最初に切り合いをしながら、本堂はこちらと書いてある看板通りに移動していってセクシー本堂、というところもしっかりしている。

 

 アバンや最後の言葉のレヴューなどでたびたび出てくる大量のポジションゼロが何を指しているのかが良くわからなかったのだけれど、監督のインタビューで、ワタシ再生産は、舞台ごとに舞台少女が自身を再生産していることだと言っていたので、おそらく、そのたびに、生まれ変わって(死んで)いると考えられ、その棺桶、ということだろう。つまりは、やってきた舞台、過去を指していると考えてよいと思う。あるいは、大量の他の舞台少女の過去、と拡大した解釈もできるだろう。両者の意味合いで使用されていると思う。次に観る時は意識して確認したい。

 

 白い塔は、新宿(だっけ?)の焼却炉を指している。バミリで表現されている時、正位置ではそのまま塔の形をしているのだけれど、逆位置だと、その形が棺桶のようにも見えるので、おそらく、それは意図して使用されている。これも後で要確認。

 

 ワイルドスクリーンバロックも、常に東京タワーの足元で行われている。レヴューの背景にはうっすらと、東京タワーの足元が常に表示されている。また、競演のレヴューで、ひかりが立ち直るところでは、逆位置の東京タワーが背景にうっすら映っていたはず。これはTV版から同様のモチーフで、逆位置の塔で再生産ですね。

 

 負けた方にも何らかの形でT字(ポジションゼロ)が与えられているそうなのだけれど、大場ななだけちょっとわからなかった。別れ際の場所になるのかな? 香子はキーホルダー、真矢は契約、華恋は傷跡、というのはわかるのだけれど。ひかりも含めるのならば、退散する時のゴールテープ先のT字型の奈落への入り口か。

 

 赤いひし形の星も意図的に配置されているそう。東京タワーが折れることによって、上からみた時に2つの赤いひし形になるようになっている。あと、レヴューや回想などで、時々、ひし形の赤い星が1つ、照明や反射などの形でちょくちょく使われている。華恋とひかりが離れ離れになっている時は1つになっている? 完全に確認できていない。要確認。

 

 

 まあ、とりあえず、こんなところで。ディテールでしかないはずなのに、楽しいですね。こういうのを見つけるのは。意図がしっかりしているからかな。