「その淑女は偶像となる」の感想

 「その淑女は偶像となる」が話題になっていたので読んでみたのだけれど、かなり面白かった。アイドル漫画にスポーツ漫画の文法を持ち込んでいて、それが今まであったようでなかったな、と思った。というか、最強のn人組が解散して、今はそれぞれグループのトップやっている設定(そして、その一人か因縁のある相手が主人公)、汎用性が高すぎるでしょ。どこでも出てきて笑ってしまう。

 でも、本当に強い設定なんだよなぁ。主人公とも因縁が付けやすいし、キャラ立てもしやすい。伝説のn人が揃って、みたいな熱い展開も自然に発生するし、主人公が成り上がっても、ライバルたちから注目されていても、違和感がない。逆に、n人には含まれていない人間を新勢力として出したり、秀才枠として出しても良い。美味しいんだよ。皆好きでしょ。唐揚げみたいなもん。

 なんだかんだで面白い作品がずっと出てくるの、いいよなぁ。本当にレベルが上がってきているし、それは変わらないだろう。ジャンプ+、かなり強い媒体になってて、下手な誌面よりも影響力高くなってる気はする。誌面だけではなく、電子でもトップ取れそうなの、強いな。集英社、優秀な人材が多いのだろう。(それにしてはクソ漫画がクソみたいに続いているのだけは気になるけれど)

 将来は明るい。