「パンデミック:イベリア」の感想

 「パンデミック」の独立拡張、「パンデミック:イベリア」をプレイした。

 簡単に言うと、とても厳しい環境の「パンデミック」という感じだ。治療薬という概念がなく、病原菌の発見でしかないため、発見しても病原菌コマは一つずつしか除去できないし、衛生兵もいない。プレイヤーの能力は全体的に弱く設定されており、アドバンテージが全然稼げない。だから、状況をコントロールするのがとても難しく、すぐに歯車が狂ってしまう。

 だから、最後に押し込みたいのだが、研究者や科学者といったクリアする方向の強い能力もない。ほとんど対抗手段がない。

 3点だけ、従来のパンデミックよりも便利なところがあり、それが海に接した都市同士なら簡単に移動できることと、鉄道を引いて一気に移動できることと、純水トークンを置くことで病原菌コマの発生を抑えられることだ。

 しかし、どれもアドバンテージを稼ぐわけでもなく、事前の予想が大事になることから、発生してからの対処では追いつかず、事前に準備して動いていくことになる。さらなる上級者用のルールもあり、上級者向けのパンデミックという感じだ。