無の積み重ね

 毎日が虚無であると、一日の終わりにどうしても考えてしまう。これを繰り返した先に意味はあるのだろうか。いや、意味などはそもそもないのだが、結局は自分が納得できるかというところだけなのだが、それが満たされないのではないかと思ってしまう。

 なるべく、何か前進する要素を一日に入れるようにする。今日と昨日は違う日だったと、今日よりも明日が先にあると、そう自分自身に言い聞かせる。

 今観ている作品の脚本家は37歳で亡くなったという。僕とその人との年齢差は特段大きなものではなくて、振り返ればすぐに経ってしまったと思うような時間だ。それしか残されていないかもしれない。やりたいゲームも、観たい映画も残っているのに。

 杞憂なのだろう。ただ、そういう思いが抜けきれない。すぐに死んでしまうのではないかと、自分で自分のことを恐れている。その割には日々を大切にすることができていない。投げ捨てるように一日を終えてしまっている。自己矛盾している。自分のことだけでも精一杯で、他のことを考えている暇がない。