インタビューが好きだ

 インタビューやデザイナーズノートが好きだ。数時間も読んでいることもある。これには主に二つの理由がある。

 

 一つは、何かが作られたその過程や、個々の設計における思想が知りたいからだ。やはり、僕は理屈付けというのに魅力を感じているようで、それが直接的に聞けたり、あるいは答え合わせをしたり、というのは面白い。ゲーム制作のデザイナーズノートなどは、完成形に至るまでの途中結果がわかり、未完成なものから、洗練された素晴らしいものに変貌していく様は見事というしかない。

 一つは、人が何を考えているのかが気になっているからだ。インタビューなどでは、その受け答えの節々から、どんなことを普段考えているのかがわかるのが面白い。ある要素における設計の思想が自分の想定とは違う過程で生まれたりしていて、その着眼点の違いや、思考回路の違いがわかるのは楽しいことだ。

 

 こうやって並べてみると、僕は思考そのものを面白いと感じているのかもしれない。