ボドゲのことだけを考えたら生きていけるようになりたい

 実は成立するのではないかと思っている仕事がある。それは、ボードゲームプレイヤー派遣だ。

 これは、あまりにもシンプルなのだが、一緒に向こうが指定したボードゲームをやることに対価を要求するという仕事だ。もちろん、一般的な便利屋派遣なんかよりも極端に安価でないといけないし、需要もほとんどないけれど、ニッチはあるのではないかと思っている。なぜなら、ボードゲームには最も必要な付属品である、遊ぶ相手がついていないからだ。

 ボドゲカフェの相席や、ボドゲ会に行くという選択肢もある。あるのだけれど、基本的には重ゲーがやりにくいとか、相手の需要とも相談しなくてはいけないとか、そういう条件がある。そういうのを一切考えず、自分がしたいようにボドゲができるって、結構需要あると思うんだよね。金銭的には余裕があるけれど、時間には余裕がなくて他人と合わせられない人っていると思うし。休日が仕事の人とかさ。

 他の便利屋もあるが、コストは上がるし、ボドゲに習熟していないから、ルールのインストとかも上手くわからないだろう。あのゲームに似てますみたいなのもできないし。そう、インスト代行もできるとかしてもいい。ルール翻訳とか。付属価値をつけることもできそうだ。

 あと、同人ボドゲのテストプレイを請け負うというのもできるかもしれない。同人や商業のボドゲ需要が世界的に高まっている中、レベルの高いデザイナーも不足しているが、同じぐらいテストプレイヤーも不足しているはずだ。デジタルゲームにデバッガーが存在するのだから、アナログにもそういう存在がいてもいいはず。

 だから、無職になり、時間が余るようになった僕が、ボドゲを楽しむだけで生きていけるようになるために、労働力を提供するという、あまりにも甘い計画なのだ。ダメかな。一人か二人ぐらいなら生きていけるぐらいのニッチがあるという計算は甘いかな。無理か。なんか法律に引っ掛かる気もするし。でも、そんな感じで緩く生きていきたいんだよ……