楽しい作業

 英語しか存在しないボードゲームのルールを訳している。それで思ったのが、僕は意外とその和訳という行為を楽しんでいるということだ。正確に、しかし、わかりやすく伝えるように工夫することが楽しいのだろう。思えば、昔から人に教えることは好きで、テスト勉強は人に教えることで代用していた。教科書や授業の内容を自分の中で概念として理解できるまで咀嚼し、相手に合わせて再表現する。それこそが僕にとって教えるという行為であって、翻訳はそれに似通った作業なのだろう。英語の勉強なんて、ほとんど長文読解と翻訳だけで乗り切ったもんなぁ。

 やっぱり、概念みたいなものをどうやって、この世に顕現させるのかというのに興味があるのかもしれない。究極的なシステムやシナリオを追い求めているのは、そういう側面があるし。少なくとも、僕は。こう言った楽しさを覚えることを仕事に出来れば、毎日も少しは退屈でなくなるのかもしれないな。