ドイツ旅行(ベルリン治安編)

 治安自体は取り立てて悪いわけではないと思われる。少なくとも、ボルチモアの時のように毎晩パトカーのサイレンが鳴り響いていないし、少し中心区画から離れても、完全にヤバイ奴がいる様子はない。でも、妻は早速、今日金を盗られました。という感じでベルリンの治安編の始まりです。

 物乞いはそれほど多くないが、たびたび見かける。そういう人たちをほとんど見ない(ホームレスはいるけれど)といった時点で、日本の治安はよい。街には爽やかさがなく、ところどころ汚くて、グラフィティなどが多い。伝統のある建物(レンガ造りだったり)がある渋谷・新宿といった雰囲気といえばよいだろうか。また、喫煙率が非常に高い。屋内では吸えないところばかりだが、屋外では吸い放題なので、本当に皆が吸っている。しかも、葉巻から水たばこレストランまであるので、多種多様の喫煙環境がそろっているようだ。電子タバコはまだ見ていないが。

 

 そして、後学のために、妻が金を盗られた手口。彼女が椅子に座って休憩しているところ、寄付を呼びかけられたらしい。あまりにもしつこいので、財布を取り出したところ、複数人に囲まれて、一気に金を盗られたそうだ。財布は戻ってきた。実際に、会社の人に聞くと、財布は返される場合が多いらしい。確かにカードはどうせ使えないのに、足がつく可能性は上がるし、盗られた本人たちも本気になるだろうから、諦めがつく現金だけを盗るというのは理にかなっている。いや、そもそも窃盗という行為は理にかなってないけれど……こんな感じであっという間だったようだ。

 この手口を見てもわかるように、昔から言われているよう、海外にいる時は周囲を警戒し、お金は分散して持ち、街中で話しかけられても全部無視が正しいということがわかる。根拠があるから、定番の文句となるわけだ。財布を取り出すなど、持ってのほかだったというわけなのだとわかるだろう。

 本当に日本は治安が良く、それ故に危機感を持っていないことが明らかになった。気を付けましょう。