金を使うことの虚しさに関して

 明日から出張兼旅行が始まる。そのせいもあって、色々と必要物資を買っていたのだが、その間にもう、お金を使うことが嫌になってしまった。

 例えば、ボロボロになった服や靴があるため、新しいものを買ったりだとか、少し便利になる何かを買ったりだとか。簡単に一万円だの消えてしまうのだが、それによって自分の何かが変わるかというとそうではない。ただ、現状を維持するようなゆったりとした線分が少し上を向くか下を向くかという違いで、人生はほとんど変わらない。それなのに、その分を稼ぐためには五時間も仕事をしなくてはいけないと考えると、それを買わなくてもいいから、仕事をしたくないと思ってしまう。たとえ、何十万円と手に入れも人生に変化は見られないが、一ヶ月仕事を休めば、何かが変わるのではないか? いや、変わらないんだけれど、確かにその時間が楽しかったり、あるいは、変わる可能性が僅かでもあることを考えると、どうして、それに何の関与もしないものにお金を、それを通した時間を消費しているのだろうと思って、虚しくなってしまった。

 何なんだろうね。貧乏な時期を過ごしたことがあるゆえの、貧乏性なのかな。根底的な何かにアクセスできないものにお金を払うのは、どうしても忌避感が勝る。それならいっそ、「メギド72」のスキンにでもお金をかけて、よく使うキャラの見た目を変えたり、新しいキャラを得て、それを起点に戦略を変えられたりする方がよほどいいと思ってしまうのだよな。まあ、単に僕が日常生活というものが嫌いなだけかもしれないが。

 来週からは旅行状態になるので、旅行に関する何かを書くようになるかもしれない。なにも起こらないかもしれないし、飛行機が事故に巻き込まれて死ぬかもしれない。どうなるんでしょうね。