原点に関して

 僕が創作物に触れた原点を考えて見た。

 まず、一番最初に来るのは、RPGだと言えるだろう。父親がゲーム好きであったこともあり、物心ついた時には、ゲーム機に溢れていた過程だ。ちゃんと意識してストーリーのあるゲームができるようになったのは、小学生になってからだと思うが、その時からFFなんかの物語重視RPGをよくやっていた。特にやっていたのは、FF7、FF9(FF8はディスク2だけ破損したため、プレイできなくなってしまった)だった記憶がある。RPGツクールなんかもプレイしていた。

 次は、小説だ。特に海外作者の児童文学をよく読んでいた。というのも、うちは母親が私立図書館を開くほどに本があったのだが、逆に僕は本嫌いで小学五年生になるまで、まともに小説を読んだこともなかった。しかし、「ハリー・ポッター」ブームが来る。まんまとそれで小説の面白さを知った僕は、図書館にある似たような小説をひたすら当たったのだ。また、元々科学に興味があったから、その関係の本も漁った。丁度、家庭が貧困に陥っていた時期と重なるのだが、図書館が借りる分には問題が無く、助かっていたことを覚えている。

 次の変遷は、アニメだろうか。例に漏れず、高校生の頃、なんとなくネットで観たライブシーンに引かれ、「涼宮ハルヒの憂鬱」を観て、人生が狂った。なんというテンプレート。というか、今のところ、きっかけが名作ばかりだ。高校生の半分ぐらいはアニメ狂いで、基本的に全てのアニメを観ていた。

 その後に大きいのは、エロゲだろうか。ただ、これは京アニの流れで「CLANNAD」をやったのが最初で(エロゲじゃなくて人生だけど)。まあ、そうでなくとも、当時のオタクコンテンツのトップはエロゲだったので、自然にそこに辿り着いたみたいなところはある。

 こんな感じで、大抵はきっかけがあって、その後ですごい勢いで触れていき、安定期に入ってちゃんとした趣味となるという流れになっている。例外は映画で、小学生の頃から好きだったとはいえ、あまりそれを自覚して折らず、積極的に名作なんかに触れていくようになったのは、大学生になってからだ。こうやってみると、広く薄くという感じで、根っからのニワカだなと思わせられる。