仕事に関して

 僕はもう仕事が馬鹿馬鹿しくて、やってられないな、と思うんだよね。いつもやる気が無くてダラダラとやってしまう。

 職場が悪いのかなとか、職種が合ってないのかなとか、色々変えてみたんだけれど、結局、結論は最もシンプルなところで。つまり、僕がゴミクズなんですよね。

 まず、時間に対して対価が与えられているという意識が良くない。アルバイトも、あるいは正社員になってからでさえ、基本的にはかかった時間で賃金が支払われる。別に成果が良くても出世なんてどうでもいいことができるだけだ。ならば、なるべく時間をかけて仕事をするのが良くなってしまう。だから、僕はいつも必要な仕事をすぐに片付けて、あとは適当に仕事をやっている振りをする。振りに限界が来たら、成果を小出しにしていく。それでちゃんとやっていることになる。

 ちゃんちゃらおかしいよね。こんなのが成立するなんてさ。社会は厳格な場所だって言ったのは誰なんだろうね。学生のサボりみたいなことが何度だって許されてしまうのだから。思えば、僕は学生としてそれを学んだんだろうね。学校でもいつも退屈していた。暇すぎてとにかく暇で、それをどうにか解決できないかってもがいてきた歴史がある。挙げ句の果てにはエスカレートして職員室に呼び出される。でも、別になんともなかった。テストを攻略するのは得意だったから、成績なんてどうなっても必要な大学に確実に受かるという確信があったし、その頃にはすでに注意された暇つぶしに飽きていたから。

 今だって同じ。人生に望んでいるものなんてないから、コンビニでアルバイトして糊口を凌ぐ日々を送ったって構わないのだ。いつ辞職してもいいと思って仕事をしているから、ある意味、無敵の人だ。やりたい放題と言ってもいい。職場の人たちに関しても無関心というよりは軽蔑しているから良心も痛まない。

 これも良くないよね。つまりね、こんなくだらない仕事に一所懸命になっているなんて、白痴みたいだなって、心の奥底で思ってしまっているんだ。だから、自然にそういう人に対しての態度になってしまう。相手に話す時の態度もね、別にわからなくてもいいですよ、わからないでしょうし、何も考えていないでしょうから、みたいな感じで。これは本当に良くない癖で、なかなか抜けない。人様を舐めきっている。そんなことしてるのに、それを直そうとしているから、一応愛想笑いをして、世間話をする。でも、それがだんだん苦痛になってくる。僕が嫌いなことの一つだから。

 

 そう言えば、人に褒められるのが本当に気持ち悪いんだけれど、あんまりネットの検索で引っかからなかった。きっと、褒められた人にとって、都合の良いことをしてしまったという後悔の念がそうさせるのだろうな。捻くれ野郎だ。

 他人に認められたいとか、微塵も思ってないんだよ。ただ、僕は僕だけなんだ。この世界には僕しかいない。僕一人に認められればいい。この僕が納得さえ出来ればいい。でも、それが出来ていないから、僕はくだらないと思ってしまうんだ。本当に退屈で死にそうなんですよ。毎日8時間も死にそうな顔をして、退屈を甘受している。人生を切り売りして。