凡庸な感性

 好きな百合作品を上げていった時、各媒体のランキングで1位を取るような作品ばかりになって頭を抱えた。僕が読む作品は、評判が良いから読んだわけなのであって、当たり前のように人気作なのだけれど、それを羅列すると、めちゃくちゃにわかみたいだな、と思った。まあ、めちゃくちゃにわかなんですが。

 でも、それぞれの作品には、特に本当に好きな作品にはかなり思い入れはあるつもりなんですよ。長文の感想書いたり、何度も観返したり、読み返したり。でも、それが世間一般で最上位に人気のある作品であると、なんか、自分でも胡散臭く感じてしまう。たとえば、ノーラン作品を全部観ているのは、当たり前のことで、それが好きというのは、特筆すべき何かがないような気がして、コピペのように感じてしまう。

 僕の感性があまりにも一般的であるせいだとは思うし、それ自体はかなり気に入っている特性ではあるものの、それはそれとして、なんか退屈なプロフィールだなーとは思う。好きなものは好きだから、しょうがないですね……

 今年、映画館で観た個人的ベスト3とかも、めちゃくちゃ普通の奴になりそうだな、このままやと……まあ、変な感性持ってて、大衆性のある映画はクソとか言いながら、誰も観ていない作品を観て、感想を共有する相手もいない、みたいな人よりは楽だし、それでいいかー