2019年に遊んだゲームに関して

 もうこれは完全に記憶頼み(+PCとSteamのライブラリ)なので、完全に忘れているゲーム、山のようにあると思うけれど、一応。まあ、でも、これはまとめるまでもなく、あまり出来なかったジャンルではあるんだけれどね……色々と手を出したけれど、終わりきっていないものも多い。(特にデジタルゲームは)単純に時間を多く消費し、継続的な集中力を必要とするので、僕が苦手なタイプの媒体なのだよね……

 

・メギド72

 というか、まだ1年もやっていないことに驚愕するレベルでやっている。単純に今年、最も時間と情熱を消費したコンテンツではなかろうか。実は結構ソシャゲをやっている(そして辞めている)のだけれど、歴代ダントツトップのゲームだ。本編6章やギギガガスと言ったシナリオのレベルは、(それを唯一の売りにしている)FGOさえ、軽く凌駕していると感じている。FGOのシナリオはあくまで既存のレベルに収まっているが、メギドの6章における地の文なしの群集劇と多面作戦の描写や、ソシャゲ構文(途中に戦闘が挟まるなど)でありながらも、短編として異様な完成度を誇るギギガガスは、既存のものから一線を画していると思う。まあ、ゲーム自体がつまらないと、ストーリーにまで影響してしまうから、その補正がかかっているのかも知れないが。システムも他に類を見ない面白さで、単体で抜き出してきて、ボードゲームやカードゲームとして成立すると思えるほど。音楽も最高と本当に隙がない。ゲームに必要な要素が全てトップレベルだ。2019年ゲーム大賞受賞も納得。

 

ドラゴンクエストウォーク

 虚無ゲー。道理でMMO廃人である父がはまっているわけだ。つまり、時間や手間、課金をしただけ数値が増えて、それが気持ちいいというゲーム。本当に根幹が虚無すぎでビックリする。こういうゲームが流行るから、無がどんどん生成されてしまうんですよ。やめて欲しい。すぐにやらなくなるのが確定している。

 

・Detroit: Become Human

 こんなスケールの作品が成立するのかと、とても驚いた。膨大な選択肢があり、しかし、その影響がずっとストーリーに残り続けるという、誰もがしたくても出来なかったことを平然とやってのけた。そして、そのシナリオと演出は一流映画レベル。3つの話が平行して描かれるのも、主人公たちがアンドロイドなのも、その面白さにかなり寄与している。没入感が素晴らしい。歴史に残るレベルの傑作だ。

 

・Satisfactory

 「Factrio」を3Dにしてみましたというゲーム。まだ、アーリーアクセス版のみ公開。当然のように面白いが、残念なことにスタート位置のバリエーションがあまりなく、僕が「Factrio」で好きなところである、0から1にするところの作業がテンプレになりがちなのが玉に瑕。発展を心待ちにしている。

 

・Butterfly Soup

 うーん、微妙だった。文化的な背景の違いか? とにかく、話が進まないし、進んでもどうでもいい話ばかり。特にメインヒロイン(主要な登場人物?)の一人がかなりめちゃくちゃで、完全に嫌いになってしまい、そのままやらなくなってしまった。これが面白いってどういう感性をしているのか割と不思議。

 

・VA-11 Hall-A

 グラフィックはめちゃくちゃ好みなんだけれど、話がない……なくない? いや、あるんだけれど、フックがないというか、なんか違国の世間話を眺めている感じというか……それがいいのだろうか。まだ途中まで(と言っても中盤までは確実にいっていると思うが)だから、そう思うのかも知れないが。

 

・MUSICUS!

 本当にふがいないことなんだけれど、まだクリアできていない。こればかりは本当にただ自分自身にがっかりする他ない。だだ、今の所、最高なのは間違いなくて。つまりね、わかっているんですよ。この人生の先には死しかないってことが。未来っていうのは、そのまま死を意味するってことが。でも、感想はクリアしてから言います。

 

・虚構英雄ジンガイア

 Finalにはたどり着けているんだけれど、まだ時間かかりそう……僕が思っている方向とはかなり別なところに今の所は行っていて、この自由さは同人でないと出来ないなと思っている。今の所、作者の脳内にある面白さが僕に伝わっていない感じはある。でも、親子の話は本当に良かったな。どうやって収拾に向かうのか、楽しみ。

 

ソフィーのアトリエ

 なんか無性にアトリエシリーズがやりたくなったので。でも、やっている間に熱が収まったので、本当に最初の方だけ。アトリエシリーズ、結構手を出しているのだけれど、トトリとメルルしかクリアしたことないな……安定してしまうと、高レベルのアイテムをつくる作業になってしまって、飽きてしまうのだよね。

 

ファイアーエムブレム風花雪月

 ストーリーがなかなか凝っていて、キャラクターも良かった。しかし、作業感が強い! 結局、2部に行っても舞台はあまり変わらず、やることも変わらず。なのに、ボリュームがめっちゃあるので、同じことを延々とやらされる形になり、流石に辟易とした。ただでさえ、FEは戦闘が作業感あるので……

 

・リングフィット・アドベンチャー

 ジム通い代わりに。健康維持には役立っているのかな? まあ、単純に薄いRPG要素があるだけでも、十分にトレーニングしやすい。やっぱり、トレーニングは脳が暇というのが一番の問題であって、それを解決出来るのはすごいな。コストが買い切りだから、のんびりできるのも良い。

 

世界の七不思議デュエル(+拡張)

 めっちゃ面白くて、本家を超えていた。技術伸ばすとテクノロジーがもらえたり、防御が薄いと軍事的敗北になってしまったり、シンプルなゲームなのに、Civ感がとても強い。2人用ではあるけれど、ダウンタイムが少ないということでもあるし、プレイ時間も短いので、お手軽にできる。名作。

 

・サイズ 大鎌戦役(+拡張全種)

 いやぁ、素晴らしい。これだけのゲームなのに、実際には3択から選ぶだけというシンプルさが良い。最終拡張のキャンペーンは最高で、僕がやってきたアナログゲーム体験でも1位を争うというか、1位。シナリオとバリエーションが付くだけで、こんなに面白いのは、根幹がしっかりしているからなんだろうな。

 

・アズール

 思ったよりもアブストラクト感あった。というより、完全にそれ。面白いのは十分にわかるし、実際面白いのだけれど、これぐらいパズル感があると、もう囲碁か将棋でもやるべきなのでは、と思わざるを得ない。たまに遊ぶぐらいは面白いと思うけれど、欲しいとはならないかな。

 

・レス・アルカナ

 TCGのコンボ要素を持っていましたというゲーム。軽めのゲームなので、TCGらしさをお手軽に感じることができる。コンボがはまって、短いターンで勝利できた時は気持ちいい。しかし、アクションごとに手番が回るから、3~4人でやるとテンポが悪く感じる。でも、ドラフトでもあるから、2人だとデッキが弱くなる。難しいところ。

 

ウィングスパン

 軽めのエンジンビルド。ゲームが進むほど、一手が強くなるが、手番は少なくなるバランスが素晴らしい。鳥フレーバーも僕のツボに刺さって、最悪、カードを眺めているだけでも楽しめるゲームだし、その見た目から初心者にも奨めやすい。しかし、カラスは強すぎるので、抜いた方がいいと思う。

 

コンコルディア

 こんなシンプルな手番で、しっかりと重量級ゲームの面白さが取り入れられていることに感動した。名作。デッキ構築というか、ハンド(手札)構築と呼ぶべきメカニズムで、どういうアクションを取っていくか、得点獲得はどこを狙うのかを考えるのが楽しい。惜しむべきは、フレーバーが魅力的とは言い難いことか。

 

アルティプラーノ

 思っていたよりも楽しく、普通に面白かった。パズル的だと聞いていたが、そんなこともない。活用できないアクションがあるのは事実だけれど、それが問題になるわけでもなく、ただ、自分は使わないというだけだし。確かに面白かったが、その面白さはバッグ構築というメカニズムから来ているような気がしなくもない。

 

・ボルカルス

 かなり面白かった。非対称人数のゲームでは、かなり上位に入るのではないか。そのまま、「シン・ゴジラ」のボードゲームといったところなのだが、完成度が段違い。コンポーネントの練り込み具合も他の国産ゲーと一線を画する。しかし、コンポネがしょぼいと言われすぎているような気が。そんな風には思えないんだけれどなぁ。

 

・ルート

 今年のボードゲームでも、ベスト級に面白かった。素晴らしい。ここまでの非対称性がありながら、ルールも煩雑性を低く保ち、バランスも取られている。かなり差があるように見えても、最終的には接戦になるので、最後の読み合いが熱い。フレーバーで戦闘ゲーム特有の深刻さが薄れているのもベスト。可愛いし。

 

 こんな感じだろうか。ボードゲームは、近年稀に見るプレイ率を誇り、面白いゲームにたくさん触れた。一緒にやってくれる人たちには、感謝しかない。ありがとう。こうやって、面白いゲームをやっていきたいな。一方、デジタルゲームはあまり出来ていない。MUSICUS!とジンガイアぐらいは終わらせたかった。本当に。あと、来年にやるのが確定している「十三機兵防衛圏」も本当は今年中にやりたかった。来年の自分に期待したい。

 今年もありがとうございました。来年も、気が向いたら、またよろしく。