ドイツ旅行(電車編)

 ジャーマンレイルパスという便利なチケットがある。日本での新幹線に相当するICEやICも含めた全ての基本的な電車が乗り放題となるチケットだ。僕が行くタイミングでは、偶然キャンペーンをやっていたことや、二人で(二人だとツインというチケットが取れ、一人当たりがユースよりも安くなる)ドイツをいろいろと周遊したいという条件が重なり、これを買うことにした。そして、電車での旅を行っている。

 まず、一般的に言われるように、ドイツの駅には改札がない。そのまま歩いて行って、電車に乗れるし、降りる時もそのままだ。それゆえに、電車を降りた後、まだ電車の来ていないホームの線路へと降りていき、そのまま脇の道へと去っていた人を見たぐらいだ。なら、どうしてやって料金の確認をしているかというと、日本でいう新幹線のように切符を拝見に来るのだ。その時に、チケットを渡す。また、それでも不正ができないように、チケットはかなりアバウトな範囲か、厳密な電車の指定があるチケットになっているようだ。日本のように細かく料金を取っても、本当にAからBの地点へ行ったのか、部分的なチケット確認では判別できないためだと思われる。そのチケットは、有効化するために打刻をする必要があって、これも日本の文化にないため、なじみにくい。そういったもろもろを考慮しなくて済むようになるという利点もジャーマンレイルパスにはある。

 一般的な電車であるが、まあ、ある程度は(少なくともオーストラリアより)綺麗だし、変な人も少ない。あと、車内では静かにする文化があるらしく、日本のそれに近い。劣っていると思うところは、まずアナウンスや車内表示がドイツ語しかない。日本だって、英語は最低限表示されているのに。あと、平気で遅延してくる。10分ぐらいなら簡単に遅れてきたので、余裕を持った行動が不可欠だ。その割に、電車の感覚は埼玉県の少し田舎の駅ぐらいという点も留意すべきだ。

 ICEは流石に最新の車両といった趣で、Wifiは(時々、切れるけど)あるし、席の上にこの席はどこからどこまで予約されていますという駅名が表示されるので、どこなら座っていいかが一目瞭然でよかった。あと、これは街中にも言えることなのだけれど、とにかくごみ箱が多い。電車の中にすらある。そのおかげか、街は汚いけれど、ゴミが落ちていないので、(吸い殻は落ちてるけど)効果があると思った。日本もそうすべきでは? メリットの方が大きい気がする。