五指目の漫画に関して

 どうにも、上位五位に入る漫画が決まらない。他の挙げた漫画たちに比肩すると個人的に評価している作品があまりない。

 候補としては、「ヴォイニッチホテル」が最有力かなという気はする。でも、感心するという感じで、出来に感動するという領域まで行ったかというと……「FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE」なんかもかなり好きだが、ちょっと冗長さがあるんだよね。「桜色シンドローム」とか「少女終末旅行」とかも個人的にかなり好きだが、完成度という点で劣るような気がする。「HUMANITAS」は抜群の完成度だけれど、個人的な共感度が少し足りず、ベストに挙げられるかというと微妙かなと。完結していない作品で好きなのはあるが、そういうのも当然、挙げられない。「彼方のアストラ」もかなり好きだが、SFとしてはもう一歩という印象が否めないので。少年漫画としては一線級なんだけれど。「魔界探偵脳噛ネウロ」も冗長。「HELLSING」は序盤における予定された流れと、後半のアレとが分離しすぎているのが気になる。「やがて君になる」がこのままの勢いで完結したら、間違いなく、五指に入るかなぁ。雨隠ギド先生の作品も好きだから、「終電にはかえします」とか「甘々と稲妻」も入れたいけれど、毎回涙を流すほどの出来かと言われると返答に困る。「GUNSLINGER GIRL」も傑作だけれど、「HELLSING」と同じ理由で却下かなぁ……「だがしかし」なんかはころっと入ってしまうかもしれない。個人的にはかなり評価が高い。「フラジャイル」「放課後さいころ倶楽部」「金剛寺さんは面倒くさい」は完結していない組だし。

 というか、ぐだぐだと考えていてわかったんだけれど、やはり、連載というシステムがクソで出発点と着地点とか、序盤の空気とクライマックス付近の話とかが乖離しすぎていて、作品として総合評価が低くなってしまうものが多すぎる。特に少年・青年漫画系は。思い付いていないだけで、もっと好きな作品があったかもしれないけれど、今のところ思い出していないです。