ヤンデレに関して

 ヤンデレが好きだったのだけれど、今も好きだなぁと思ったことがあったので、理由を考えてみた。

 まず、始めにこれは世間的には、あるいは供給側では猟奇的な彼女として認識されてしまったのだが、実際には、病んでしまうほど好きというところがコアになった属性だった。これはつまり、冷たくあしらわれるけれど、本当は好きという表面的にはアレでも、内部的には好意があるというツンデレから、好き過ぎてなにをするかわからなくなるほど好きという無条件の好意となったヤンデレに過激化した側面があると思っている。きっと、この流れは更に過激化していて、今の母性キャラクターの人気へと繋がっていると思うのだが……

 で、一方で僕は単純に病んでいる状態のヒロインが好きだったので、ヤンデレが好きだった。過激な行動が面白いというのもあるが、精神的に病んでいるという状態がなぜか僕はかなり好きで、ハイライトが消えた目というのも好きというのもあって、いろいろな作品に触れていたことを覚えている。ヤンデレ大全も買ったし。

 でも、今も同じようにヤンデレみたいなキャラは好きなんだけれど、理由が異なってきたなぁというのを感じた。もちろん、精神的に追い詰められている人が好きというのもあるのだけれど、それ以上に過激な行動も辞さないぐらいに、一途に一所懸命になれるところに惹かれていると気付いたのだ。なんというのだろうか、プレイヤー側に向かっている愛の量というよりは、それだけの愛を送れるという行動自体が尊いものに感じられるみたいな感じだ。だから、「メギド72」でもカスピエルとかティアマトとか好きなんだろうな……