ラブコメの面白さがわからんわからん

 昔から、どうにもラブコメの面白さというものがわからない。しかし、流行るんだよ、これが。かなりメジャーなジャンルだし、ジャンプでも常に枠がある。だから、それぞれ読んだりするのだけれど、ずっと面白いと思ったことがない。

 善し悪しはわかる。読んでいて、これは人気の出るラブコメだな、出ないラブコメだなっていうのは。でも、面白いと思えるのは、最初の2巻ぐらいで、あとは惰性になってしまう。だって、そうでしょ。ほとんどのラブコメって1巻読んだ後に5巻読んでもよくわからないキャラが増えたりしているだけで、困るなんてことがほとんどないでしょう。情報がないように思えてしまう。最近だと、「五等分の花嫁」「かぐや様は告させたい」「僕の心のヤバイやつ」なんかはちゃんと読んだよ。読んだけれどさ、で? みたいな感想になってしまう。どこに面白みを見出せばいいんだ。ヒロインが可愛いのはわかる。で、その先は?

 恋愛要素が駄目というわけではないと思うんだ。百合とかBLとかは読むし。「やがて、君になる」や「私の少年」なんか、今の所傑作だと思う。エロゲもやるしね。でも、確かにコメディみたいなのは読まないかも。ラブシリアス? ストーリー? なんというか、恋愛ものの深くて物語的なのって、人生観とかそういう話になってくるので、そうなると読める。というか好き。やっぱり、恋愛が駄目なのかも。

 結局、主人公やヒロインが好き合っていたり、そうでなかったりして、ドキドキするシチュエーションがあって……みたいなのは、どうにも面白さがわからない。結局、誰かと誰かがくっつくだけで、別に興味はないみたいな、と思う。映画でそういう要素が出てきても、邪魔だなぁと思いがちな方だしね。不純物が混ざるというか。そういうのがない作品は好きになりやすい。

 人に興味がないというところに尽きるのだろうか。昔、テレビコンテンツを漁っていた時があって、「あいのり」(今で言うところの「テラスハウス」)とかも観ていたのだけれど、ついぞ面白いと思ったことがなかった。学生時代も、誰が誰を好きだとか、興味を持てなかった。察するのが絶望的に苦手だったということもあるが。

 みんなは、どういう風にして、ラブコメ的な感性を磨き上げているのだろうか。わからんわからん。