ラブコメわからんと言ったそばから「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」にハマっている奴がいるらしい

 最近、「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」にハマっている。速攻で1巻を買ったし、連載中のサイトで最新話まで無料で読めるから、もう3周ぐらい読んでいる。異端だろうが、同じ(?)ラブコメの中でも、「五等分の花嫁」や「僕の心のヤバイやつ」より断然好きだ。

 理由を考えたのだけれど、基本的にハーレムものはギャグにしか思えないというのが大きいのではないか。そんなに好意が集中している時点でアレでしょ。つまり、コメディに寄っている方が好きなのだ。ラブコメなら、その割合は1:9でいい。ツンデレだって、黄金比は9:1というではないか。もう、この例えがオッサンだな……自分で言っていて、悲しくなってきた。また、相思相愛ものも、そもそも、そんなに好きなら付き合っていればいいじゃんってなってしまう人間なので、あまり楽しめないのだ。この作品では皆付き合っているので、説得力が違う。主人公とヒロイン5(6?)人が付き合っている。納得。

 しかし、そんな中でも、理屈が欲しい。だが、この作品は主人公とヒロインたちがお互いに大好きである理由が明示されている。ここまで明示されて、作品の根幹設定になっていれば、疑いようがない。え、こんな奴(主人公やヒロイン)を好きになる理由あります? とか、流石に惚れられすぎやろ、みたいな疑義を挟む余地がないのだ。

 さらに言えば、各エピソードも、地味に物語構造として理屈がしっかりしていて、予想ができるが、ちゃんとクオリティが保たれたものになっているのも好感が持てる。主人公もヒロインも変なことしないし。いや、コメディなので変なことしかしてないが。物語構造として変なことはしてないのだ。キャラクターたちに好感が持てるように、イメージが維持されている。そして、ちゃんと皆に出番が回るように計算されている。

 そろそろ、マジックナンバーである7人という限界を超える気がするので、そうなった時にどうなるのかがかなり気になるという意味でも注目の作品である。今なら、ほとんど無料で全話読めるし、そもそも、1話見逃したぐらいで意味不明になる作品でもないので、急げ、ジャンプラへ。