意思疎通?
なんか、自身が製作したものの感想とかをみると、単純に褒められたりしているよりも、貶されていたとしても、自分が試したかったことが伝わっているのが嬉しい、と感じる気がした。
ある種、論文発表みたいなつもりで作成しているので、それがいったん、作品になることで暗号化されているんだけれど、それが綺麗に読み解かれている、という感じがある、という感覚に近い。
思えば昔から『意図が通じない』(自分と関係がなくて、他人と他人でも)ということがめちゃくちゃ嫌いで、すれ違っている人がいると、間に入ってでも、その差を慣らしたい、という気持ちがとても大きい。海外に旅行に行った際、最もストレスになるのはこの部分(自分の意図や、相手の意図が正確に伝えられていないことが明確化する)だし、だからこそ、言語に対しては常に一定の興味を持ち続けている。
なんなんだろうな、これは。
言うにも漏れず、僕はコミュニケーションが好きではないし、人と人との融和を願うような人間ではまったくなく、混沌や孤立を支持するような人間なのだけれど、しかし、知性と知性が通じ合っていて、欲しいんだよな。なんなのだろうか、この気持ちは。上手く言葉にできないが……
静止は死の友
何か時間を無駄にしている人をみるのが苦手であって、自分自身もあまりボーとしたりはせず、大抵、何かしらはしている。しかし、それは意識がないための行動ではなく、単純に何もしないでいることが退屈ということもあるし、退屈以前に、なにか根幹的な忌避感がある、というのを薄々感じていた。
その正体は、静止の状態が死に似すぎている、ということであり、死への恐怖、死に対する抗議として、動き続けているのだな、と思った。
静止しているままであるのならば、寝ているままでよいのであれば、それは今すぐに死ぬのと変わらなくなってしまう。
しかし、自分自身は、人間が必ず死ぬことに逆らうような気持ちがあり、その表明として、動いている、生きているのだと思った。
というか、僕自身が、個人では逆らえない大きなもの(巨大な組織とか、習慣とか)を根幹的に嫌っていて、混沌主義的なところがあるのは、ここに由来するような気がしてきた。根底には、死への抵抗があるのだ。
そう考えると、僕はこれ一本で、生きていると言っても過言ではないかもしれないな。死ぬのに納得がいっていないので、それに怒りながら生きています、というような。
2023年に読んだ書籍(漫画・小説・知識本)・遊んだゲームに関して
『去年は投稿を忘れてしまって、まとめてたんだったな。それ自体を忘れてしまったので、またまとめてになってしまった。読書の習慣がマジで消えかかってて怖い』ということを忘れていたので、今年もまとめます。無限ループって怖くね?
まずは、漫画、小説、本から。
・私の百合はお仕事です!
相変わらず個人的連載中ベスト百合漫画。キャラクターや、そこに描かれている関係がツボすぎて無限にニヨニヨしている。今年アニメ化までしたが、怖くてまだ観ていない。原作が好きすぎてな……
・すべての人類を破壊する。それらは再生できない。
ようやく本筋に移ったし、そろそろ終わりそう。そこからが長かったりする。まあ、題材に多少無理があったかな。懐古主義的なものにしかならなかったっぽい。
・ちいかわ
国民的な漫画となったのに、イカれた展開ばかりしている。才能をコントロールすることはできないのだ。圧倒的すぎて、自分が漫画家なら漫画描くの嫌になっているレベル。単純に漫画力が日本でもトップクラスなのでは? その上、トップクラスのキャラクターデザイン力を兼ね備えている。そりゃ、才能で世界を制覇できる。
・君のことが大大大大大好きな100人の彼女
限界が見えているのに、何故か飛行を続けれている。アニメ化までした。意味が分からないが、それだけの腕力があるのは間違いないだろう。普通に完走する可能性が出てきていることに驚きを隠せない。
・邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん
無限に続け枠だが、本当に無限に続きそう。映画系漫画、一時期めちゃくちゃ増えてたけれど、生き残ってるのはかなり好きないよね。邦キチは実際出来が良い。
・チェンソーマン(2部)
ちょうど今、盛り上がっているけれど、ちょっと前までもう止めたら? ぐらいに思っていた。つまらない。一応、着地点が示されるようにはなったけれど、以前のような勢いを取り戻すことはできるのだろうか?
・ 商店街のあゆみ
良い意味で相変わらずの出来。やっぱり、1年に1回は摂取しないとね。最近、漫画を読むのも億劫なことも多いけれど、これだけは届いたらすぐに読む。それぐらい好きだ。無限に続け枠。
・ダブル
・かげきしょうじょ!!
・違国日記
・よふかしのうた
・呪術廻戦
・フラジャイル
・虚構推理
・ブルーピリオド
・忍者と極道
購読一時保留。
最後にゲーム。ただ、これもほとんど覚えていないというのが正直なところ。
・リングフィットアドベンチャー
もう3周目。スイッチで一番やっているゲームと言っても過言ではない(むしろ、これで使用するから、スイッチ版をあまり買わない)。僕の運動負荷を一手に引き受けている。これからもよろしく。
・スイカゲーム
なんだかんだ、一番感心したゲームかもしれない。これぐらい流行るのも納得の出来という感じではある。わかりやすいけれど、ハードルが高いゲームが受けてるんだよな最近は。
・BLACK SHEEP TOWN
あとでちゃんと感想をまとめます。
ただ、マフィアものと瀬戸口廉也という組み合わせが思ったよりも相性が良くて、集大成的な素晴らしい作品になったと思う。
・ヒラヒラヒヒル
まさか、ここまでとは思わなかった。あとでちゃんと感想をまとめます2。
ある方向における瀬戸口作品で連綿と続いたものの集大成的な作品であると言えるが、しかし、読みやすく、短いという奇跡的な作品。新しい入門作、名作として認知されることでしょう。
・パラノマサイト FILE 23 本所七不思議
あまり期待していなかったが、かなり良い感じで綺麗にまとまっている。真のエンディング、こういう奴は結局~というノウハウで辿り着いた感じが半分あって、なんだかんだでこういうゲームをクリアした経験が生きたな、という気持ちになった。ジュースをおごってやろう。
・フォートナイト
シーズンごとにやる時とやらない時がある。オリジンというシーズンの時、めちゃくちゃつまらなくてビックリしちゃった。そうそう、昔やってた時はこれだからつまらなかったんだよなーと再学習。ちょっとした構造の違いで、こんなにもゲームの面白さが変わるとは。
・アイドルマスター シャイニーカラーズ
やらなくなった。
・メギド72
一応、今年は何とか生存できた。メインシナリオがめちゃくちゃたたみに来ていて、しかも、そこで明かされる内容が面白い。これ、9章ぐらいの中だるみがなかったらよかったのに、と思わざるを得ない。まあ、IFを考えても意味はないしね。査収前の大盤振る舞いの所まで来ているので、来年いっぱい持つかどうかも危ういが、せめてメインシナリオに区切りを付けて欲しい。地獄まで付き合うので。
ようやく、本編に追いついた。極も1回クリアできて、面白かったし、良かった。来年は初めて、リアルタイムで新拡張が出るので、それを楽しみにしている。ファンフェスもそれなりに楽しみ。地味にリアルイベントにちょくちょく行っている。
・ファイナルファンタジーXVI
シナリオが駄目なのは仕方がないと言うか、ある才能のない一人に任せたのが問題、という感じなのだが、ゲームデザイン的に上手くないのが、一番まずいと思う。12とか13みたいな作品でも、ゲームデザインは良かったのにな……スクエニ、マジでまともにゲーム(構造)デザインできる人材がいないのでは? ビックリする。
・ウォーハンマー40,000
今年、あらゆることが手につかなかった理由の半分ぐらいはこれ。ミニチュアを自分で組み、それを塗装し、ゲームをする、というミニチュアゲームというジャンルの覇権タイトルなのだが、これに時間も金も取られすぎている。というか、自分はかなり飽きっぽくて、新しいジャンルをふらふらと渡り歩く癖みたいなものがあるのだが、今年はこれだった、という感じ。まあ、楽しいからいいんだけれど。いつまで遊んでいるだろうか。
家のことはようやく片付いてきたけれど、引っ越しという本番があるので、色々とリソースが削られていくのは目に見えている。あと、ちまちまとこそこそと準備しているものがあるので、それが表に出せるようになればいいなーと思っている。
来年もよろしくお願いします。
2023年の配信サービスで観た映画・アニメ・ドラマ
時間がなくて、あまり観なくなってしまった……あまりにも観なかったのに値上げもあったので、ネトフリの解約をしてしまい、履歴が見られないから、ちょと曖昧……
・ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット
これが面白いんですよ! 本当にびっくりした。基本的にディレクターズカットというものは蛇足だし、倍ぐらいの長さになっているから、冗長でつまらないんだろうな~と思っていた自分が甘かった。いや、ジョス・ウェドンの技量の低さを甘く見積もっていた。彼がカットしたシーンはすべてシーンを形づけれる上で重要なシーンであり、彼が追加したシーンはすべて蛇足だった。上映時間が倍になろうと、こちらの方が冗長ではなくなっている。本当に驚きだった。そもそも、上映版ではテーマに即していないと思われた話(要はスーパーマンがいればいいじゃん)に、しっかりと反論(?)している! そうじゃなくなっている! YOU CAN'T SAVE THE WORLD ALONEになってる! しかも、絵も映像もめちゃくちゃ良くなってる! と褒めるところしか見当たらない。実際、ザック・スナイダーが監督のままでも、流石に3時間ぐらいに削られたと思うけれど、でも、それがそのまま出てたら、ちゃんと盛り上がっただろうな、と思うほどの出来だった。ジョス・ウェドンが監督しなかったら、アベンジャーズ1・2ももっと面白かったんだろうな。二度とメガホンを取らないで欲しい。
・ジョン・ウィック:パラベラム
海外旅行などで忙しかった時期に公開されていたので、リアルタイムで観れなかったのだけれど、思ったよりも全然面白かった。やっぱり、アクションシーンに挑戦心があるのが良い(それしか言ってない)。クオリティと革新性だけが、技術を進歩させるので。「崩壊:スターレイル」のカフカのムービーでオマージュされていたりするので先に観れたのは良かったな。
・シークレット・インベンジョン
ただでさえ、レベルの低いマーベル・ドラマシリーズの中でも一線を画すほどの出来。悪い意味で。テーマなどは嫌いではないので、「マーベルズ」よりはギリギリマシだが、しかし、すでに破綻している領域に入っている。人気キャラクターが退場し、何の思い入れも抱かないようなキャラクターが増えた。マジで何がしたかったんだ。「マーベルズ」との繋がりもなく、矛盾も生まれている。対消滅しないかな、本当に。
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/ホリデー・スペシャル
ジェームズ・ガンに撮らせれば、これぐらい緩い話でも、これぐらい素晴らしい作品にすることができるんですよ。これ(とVol.3)を観終わった時に、どうして、他の監督はMCUでこれができないんだろう、と本気でパートナーと議論したぐらい、出来に差がある。短いながらも本編で目が向けられにくいキャラにフォーカスが合っていて、かなり良い出来。
・マンダロリアン シーズン3
なかなか評価に困るシーズンになっている。と言うのも、「マンダロリアン」シリーズとして見ると、傍流の話であり、マンダロリアン(種族)編とでもいうべき外伝かつ長編のシーズンなのだが、マンダロリアン(種族)として見ると本筋の話というシーズンなのだ。マンダロリアン(種族)をメインで扱っている以上、やらねばならぬ内容だが、マンドー(ディン・ジャリン)とはあまり関係がない、という差がこのシーズンのちぐはぐさに繋がっている。あと、流石にサビーヌ・レンが出てくるべきだと思ったけれど、それは後でやるのかな? まあ、彼女が出てくると、マンドーがさらに傍流になっちゃうしね。
・テイルズ・オブ・ジェダイ
これがめちゃくちゃ良かった。スター・ウォーズというのは、本編で触れられていない話が無限にあって、その間を補完するしかないことがないのだけれど、その中でも重要な話がかなり綺麗に映像化されている。これを見ると、隙間が上手く補完されて、本筋により、重きを置いて観れるだろう。ファン待望の作品、という感じだ。
・レゴスター・ウォーズ/ホリデースペシャル+サマーバケーション
レゴ作品と侮るなかれ。よく出来ている。むしろ、シークエルで不足している部分を綺麗に補っており、シークエルのキャラクターたちが本編よりも魅力的に描かれている。というか、なんでこれを本編で出来なかったんですか? まあ、そもそもスター・ウォーズっていうのは、そういう作品だよ、と言われれば、まあそうですね、と返す他ないが。
・アソーカ
念願の反乱者たちの(事実上の)続編。流石に感慨深かったけれど、その期待に完璧に応えられたかと言えば、そうではないかな。しかし、ミッドポイントのアレはめちゃくちゃ良かったし、ここ最近で言えば、「マンダロリアン」シーズン2のラストばりに感動した。サプライズではなかったんだけれど、細かい演出や殺陣による演技がめちゃくちゃ良かったんだよね。頑張ってくれ、フィローニ……
・ちいかわ
国民的コンテンツと化した化け物。アニメの声優は最初、違和感があったが、最近のクオリティはかなり高い。ハチワレは声変わりしちゃうと思うんだけれど、どうなるんだろう。「アドベンチャータイム」みたいにそのままになるのかな? アニメ化されているのはまだまだ序盤の方なので、これから期待。
評判よりも1話で肩透かしを食らってしまって、それ以降も思っていた方向とは違う感じで行ってしまっている。とは言え、ミッドのテーマはめちゃくちゃ良くて、そこだけは本当に評価している。『俺が行く』というのが掛け声であり、テーゼでもあるのもかなり良い。よくわからないままに、ウルトラマンを救おうとした人間と、人間を救おうとしたウルトラマンが共闘している、というジンテーゼが熱い。「シン・ウルトラマン」よりもテーマだけ見れば、もっとウルトラマンしている。最終回はまだ見てないので、それに期待。
全体的に全然観れてない……これは新居の建築(まだできていないけれど)のごたごたと、ウォーハンマーとかいう無限に時間を吸われる新しい趣味に出会ってしまったせい、というのが大きい。今後はちゃんとやっていきたい(毎年言ってる)。
2023年の映画館でみた映画
・RRR
ぶっ飛び過ぎている映画。しかし、十分に面白いし、こういうのは好きだ。とは言え、少し長すぎる嫌いはあるし、単調と言えば単調だ。まあ、半分ぐらいプロパガンダ映画なのはどうかと思うが、こういうハリウッドとは異なる文化の映画も十分に評価されるようになってきたのは良かった。
・グリッドマンユニバース
懐かしの定食を頼んだつもりなのに、おまけのように天丼やかつ丼がセットでついてくるような映画。お腹いっぱい。ここまでやれと誰が言った。本質や価値が理解しにくかった「SSSS.DYNAZENON」に意味を与えた、という意味でもかなり価値がある。また、そのテーマも「シン・ウルトラマン」などより、特撮ヒーローの本質に迫っていると言え、その点も良かった。
・アントマン&ワスプ:クアントマニア
駄作と言う他ない。面白くなりそうな設定だが、それらは全く生かされていない。アントマンのコアをもっと大事にして、構成すれば面白くなりそうなものだが、そうはならなかったんだ。前のフェイズはまだマシだったんだ、と感じさせる。鳴り物入りで登場したカーン(の一人)があっさり負けているし、挙句の果てに役者がクビ……
・エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
そのテーマはめちゃくちゃ好きだし、予算に対して、アイデアで十分な映像を撮っているのは評価に値するのだが、如何せん、長すぎる。この辺の詰めの甘さが一番インディーズの延長であることを感じる。とは言え、現代を上手く切り取っており、時代性的な価値も十分にある。
・ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
優等生的な出来。過不足ない十分なシナリオと、満足のいく演技や舞台、革新性のあるアクションシーン、と言うことなし。まさかこのIPでこんな素晴らしい作品が生まれるとは。疑似長回しの逃亡シーンやポータルを利用した侵入、1対複数の魅力的な殺陣とあまり言及されない部分にも十分すぎる魅力がある。MCUは爪の垢を煎じて飲みましょう。
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
やっぱり、ジェームズ・ガンなんだよな……と思わせる。MCU最後の希望(なお、最終作)。畳どころが難しい話や各要素を、あれだけのテンポで綺麗にまとめ、しっかりと心に残る話として完成させ、散々見たことのあるキャラクターたちの未見の部分や、疑似長回しのアクションシーンなど、見所が本当に盛沢山。本当に素晴らしい手腕だ。
・ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
ジャスティン・リンが降りたことにより、前作にあった輝きが再び失われ、今や奈落の底にあるシリーズ。とは言え、本作はもう仕方がない。メタ的にめちゃくちゃヤバかったのは十分に伝わるし……ようやく終わりに近づいているが、さっさと止めを刺しちゃってください、という気持ちが支配的だ。
・スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
実は、今年一番がっかりした映画の一つだったかもしれない。前編であるから、評価が定まらない、という点もあるが、前作にあった革新性はどうしても鳴りを潜めているし、どうにも、この作品が必要としている長さよりも、映画の尺が長いように感じた。その前に前作を観なおしてしまったのも良くなかったかな。とにかく、前作は完璧に近い作品なので、どうしても見劣りする。あと、ラストのどんでん返し、個人的にはバレバレだった(伏線の情報の時点ですぐにそうなると予想できたので)のだが、気付いた人の方が少なかったらしい。これぐらいの作品になると、意味のない情報は提示されないので、提示された時点で伏線に気付いてしまう問題はあるよね……(「パディントン」シリーズとか)
・ザ・フラッシュ
今年一番がっかりした映画のもう一つ。これであの評判(「ダークナイト」を超えた!)は嘘だろ。完全に詐欺。シナリオは百歩譲って許すとしても、アクションシーンが良くないのが最悪。あのヒーローたちでこんなしょっぱいアクションシーンなのはなんでだよ。「マン・オブ・スティール」「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」の足元にも及んでいない。高速移動の描写も、「エターナルズ」のマッカリに負けてる。何もかもが既存の作品に負けている。
・トランスフォーマー/ビースト覚醒
トランスフォーマーはいっつもハードルを最低にして観に行くせいか、今作はかなり楽しめた。(事実的な)リブートも良い感じだし、各キャラクターも人間味が溢れていて、よい感じだ。アクションシーンも文句ないし、エンドロールのサプライズには素直に驚いた。サプライズに素直に驚いて、興奮できたのは何年ぶりだろうか。
・ ジョン・ウィック:コンセクエンス
かなり良かったが、しかし、まあ、長すぎる嫌いはあるし、キアヌも流石に歳だからこの辺にしておいてやってくれ、という感じ。完結作としては良かったんじゃないでしょうか。「ジョン・ウィック」シリーズは、各新作ごとにアクションの新しい試みがあり、挑戦心に溢れている。それが好きだ。
・ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!
あまり期待せずに観に行ったのだが、めちゃくちゃ良かった。まずテンポが良いし、絵作りも素晴らしい。なにより、テーマが純粋で良いし、ミュータント・タートルズというIPにも則している。各キャラクターたちを一本の線で再定義し直していて、これは続編にも期待できる。評判の良さは訊いていたが、まさかスパイダーバースの新作よりも良いと感じるとは自分でも思わなかった。
・ザ・クリエイター/創造者
めちゃくちゃ金のかかったインディーズ映画という感じだが、好きではある。物語の運び方は流石に雑だと思うが、映像がかなり良い。また、ここが撮りたいだけだろ、みたいなシーンはやっぱり出来が良いし、テーマもかなり良かったと思う。やはり、ギャレスか……
・マーベルズ
今年ワーストの映画。MCUワーストも更新。もう、MCUだからと言って無目的に観に行くのは止めよう、と心に誓わせられた作品。それぐらいひどい。まず、テーマに反するようなシナリオになっているのがめちゃくちゃだし、各要素がまったく接合されていない上に、変に観客受けを狙った媚びたシーンが出てくるので興ざめ。キャプテン・マーベル自体は良いのにな~彼女とミズ・マーベルとの組み合わせが悪いんだよな。相性の悪い所を組まされている。
・ゴジラ-1.0
噂に聞くCGは流石の一言。まあ、雑な部分もあるけれど、大きいところはしっかりしているし、CGに自信があるからできるアングルや演出が良い。とは言え、シナリオや演技が邦画すぎてキツイ。なんであんなにしゃらくさい話の運びや演技にする必要があるんだ? 理解に苦しむ。あと、やっぱり、地味に伝統的な価値観で構成されているのが気に食わないんだろうな。CG技術の革新さとの乖離。
今年のベスト3は、「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」「ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!」かな。とは言え、ボイコットなどの影響もあって、DUNE2は来年になっちゃったし、オッペンハイマーもまだ公開されてないとは去年は思わなかった。後者はあんまり期待してないけれど……来年公開する予定の映画で、期待している作品は少ないけれど、それを覆すほどの作品が出ればいいな……
気楽
周囲の人を見ていると、どうにも自分の頭の中はお気楽に出来ているらしい。あまり楽観主義ではないと思うのだが、どうにも、負の感情を抱きにくいのか、残しにくいのか、あまり気にしていないのか、そんな感じがする。
大抵のことは、寝てしまえばスッキリしてしまって、抱え込むことがない。まあ、そもそも、あまりストレスを貯めこまない。貯まりそうになったら、その状況を改善しようとするし、そうでなければ逃げるし。どうにも、自分を害するままにいる状態、というのが我慢ならないようで、そうでない状態に上手く持って行くことばかりしているのだ。だから、ストレスではないか。
あるいは、単に恵まれているだけとも言える。壮絶な出来事には遭遇していないし、大抵、まあ、そこそこぐらいの何かを得ることはできて、良すぎて変に問題になることはなく、その逆もない。
あるいは、虚無主義的な態度がそれを促しているのか。どうせ死ぬし、何もかもが虚無なのだ、という態度が、あらゆるものを無感動にしてしまって、それが結果として身を救っているのか。死ぬという恐怖に比べれば、という態度が良い結果に繋がっているのか。
あるいは、そんなお気楽さだから、まだ生きているとも言えるのかもしれない。
情報を喰らう
非日本語話者の人が歌う日本語の曲が好きだ。独特の発声があり、その揺らぎが心地よいと感じる。
思ったのだけれど、これはアレンジやカバーが好きな理由にも似ているかもしれない。僕はアレンジ曲やカバー曲が好きで、どうしてかというと、元の曲に追加された情報があるからだと思っている。つまり、単純にオリジナル曲よりも要素が追加されているので、それが良いと感じられるわけだ。
ただ、これはなんか、すごく不誠実な態度、という気がしてしまう。
元々の曲では情報不足、という感じにも取れるし、そもそも、情報を取得するために曲を聴いているの? という感じだし。
でも、感覚としてはこうなんだよな。日々、あらゆるコンテンツの都合の良い所だけをさらっていきたいと思っているし、そもそもの態度が不誠実という話がある。