SF作品で気になるところがある。もっと言えば、ファンタジーでも気になる。
・単位
さらっと年とか秒とか出されるとすごい気になってしまう。ギリギリ、日は許されると思う。日の出から次の日の出、みたいな定義が出来ると思うので。作中語から現代語へ違和感なく翻訳されたと考えられるからだ。年は微妙で、公転と考えればだいたいの世界で一対一で対応できるのだけれど、公転の場合はかなり幅があるから、僕たちが思う年とは大きくことなる場合がある。
長さとか重さの単位はとても大変だ。変に解説加えてもくどいし。「されど罪人は竜と踊る」のようにメルトル=メートルみたいにしてしまうのが、あっさりとした解決法かなと思う。偶然、一致したということにしてね。
・種族
そもそも、現代社会における種っていう言葉の定義がですね……
人型種族が多くなってしまっているのは、収斂進化ということにしておこうという解釈をして、なんとか流すことが多いのだけれど、なんかあまりにも人間と一致しているような特徴(DNAとか言い出したり、股間を蹴られて痛がったり、ホモ・サピエンスそのままの男女形態があったり)するとちょっとどうかなと思ってしまう。まあ、いいんだけどさ。でも、明らかにおかしいわけだからね。メリケンのSFって割とヒューマノイドがメインであることが多いんだよな~キリスト教の影響だと思っているんだけれど。つまり、進化の極限が人間だと思っている。あ、進化論自体認めてないんだっけ。嗤える。
・文化
人間の文化って、遺伝的だったり、環境的だったりするところから生まれているものが多いと思うので、一致していると違和感を抱くなぁって。音楽に対して踊り始めたり。もう、かなり近い遺伝子でしょ、それ。そもそも、音を聞き取れる器官があるってことだけでも奇跡なのに。それが人間とかなり近い音域によるもので、さらに快不快の印象も一致って、それはもう精神的に同一種族だよ。マクロスみたいに共通祖先がいる設定なら、まだ説明つくかなって感じはある。
面白ければ、こんな細かいところなんて気にならないんだけどね。でも、話の根幹に関わってきていたり、そもそも面白くなかったりすると違和感ばかり感じてしまう。僕たちが当たり前に人間を中心に考えてしまっていることがよくわかるんだよな。当然だけど。